2017年11月21日

先見力

だいぶ寒さが厳しくなってきました。
クラブでは、来月、再来月のセレクションに向けて様々な形でアナウンスさせていただいておりますが、今回はセレクションについて。

僕自身、選手を見る目、先見力が本当にまだまだだなと感じる出来事が以前ありました。
その出来事をきっかけに思ったのは、
選手を見る目は本当に様々だと。そして僕自身の「見る目」はたった一評価でしかないと。
これまでの僕のちっぽけな指導歴の中では、改めて選手を見抜く目の足りなさを痛感させられました。

選手を一つの側面から見て勝手に評価するのではなく、僕の見えない側面の部分も長い時間をかけて見守っていく。
昨年からはそんなスタンスでセレクションを開催しております。

少数精鋭で鍛えることも間違っていないと思います。
ただ、選手は多様性の中でこそ育っていくことも間違っていないと思っています。

少数精鋭で切磋琢磨できればいいですが、レベルは高くても伸び率が著しく見えにくいグループや環境で安心し、向上力を妥協する可能性もあります。
多様性のなかでは、上手い選手、技術的に今は劣っている選手が混在しているなかで
出来る子供ができない子供をカバーし、人間的な成長を促すきっかけを与えるだけではなく、自分よりも技術的に劣っていた選手が飛躍的な成長を見せ、上手いといわれる選手も、その“飛躍的な成長”が刺激になり、向上力を「自分」で気付き、やり始める可能性も期待できます。

いい選手ばかりを集めるだけのセレクションではなく、その根本にある
「このクラブでプレーしたい」という情熱を最大限評価していくこと。
僕自身の先見力のなさから出した答えです。

8人制という人数制限から秋以降11人制に切り替わるジュニア年代。
各学年の適正人数は読めない部分も多々あります。

それでもクラブは、僕自身が選手を変えていくことではなく
選手自身が、「自分」で変わって成長していける環境を、
・・・大切にしていけたらなと思っています。
posted by fba at 15:36| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月01日

5大要素

一段と寒さが増してきましたね。
今日はサッカークリニックさんの取材が事務所で入り、いろいろとお話しさせていただきました。
『トレーニングの工夫』というテーマの来年2月号に掲載される予定です。

さて、今回の取材とは関係ありませんが
サッカーにおける個人のプレーは様々な要素が関わりあいます。

ボールが来る前の視野・判断・決断
相手のプレッシャーレベルを感じながらのファーストタッチの場所・方向
その前提における相手との駆け引きと動き出しのタイミング
体をうまく使い・動かし走る・ボディストップ
チームのプレーモデルに必要な技術の選択、そして精度

今挙げた、5つの要素をボールにかかわる瞬間の3秒程度の間で
試合中繰り返し、狙い、プレーしないといけないのがサッカー。

これは理屈など理論で理解してからでは到底間に合わない複雑な要素や動作を
ボールという不確定要素を絡めながら行うスポーツだといえます。

そしてこの5大要素を成功させるには、普段からの弛まぬ努力と
いろんなものを感じる力や読み取る感性も必要。

”普通”の生活の中では得られない状況が多々あるからこそ
サッカーをプレーし、成功させるには
”普通”じゃない日常が必要であり
その一つがチームトレーニング以外で行う『サッカーに携わる時間』なのだと思います。

努力の基準は自分が決めるものでもなく、他人が決めるものでもない
厳しい言い方かもしれませんが
この5大要素をある程度無理なくプレーできるようになって初めて
サッカーにおける努力
と言えるのではないでしょうか。

そしてその努力の先には
サッカーを、世界のどこにいても心から一生楽しめるスキル
を身につけた未来も待っているんだと思います。



posted by fba at 00:05| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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