近年の日本サッカーでは、ワールドカップに出るのは当たり前になり、ヨーロッパでプレーする選手も多くなりました。
例えばレアルマドリードや、バルセロナ、チェルシーやマンチェスターユナイテッドと戦うような各国欧州リーグのチームに日本人選手が所属し対戦することになっても
特に昔ほど騒がれることなく、活躍したときにのみメディアに流されるくらい、日本サッカーの意識は高くなる一方
現場ベースの技術は本当にレベルが上がっているのか疑問に思うことがあります。
今回選ばれた日本代表選手の何人が
左右両方高いレベルでボールが蹴れるのか
1対1で相手を突破できるのか
シュート技術はどれだけあるのか
日本のトップチームにそんな技術がないのなら、おのずと育成年代にもあるわけがなく
意識も低いという話になります。
ボールの動かし方や、戦い方、システムばかりに論争が始まることが多くありますが
そうじゃない気がします。
クラブの選手でも、例えばボールがきちんと止められない、上手くキックが出来ない(利き足でも)場合、
その選手は相手が同学年でも、相手が低学年でも、また相手が三歳の子供でも、相手が三角コーンでもボールは止まらないし、キックが出来ないわけで。
そこの部分のベースがなければ戦術云々をいくら伝えても頭打ちになりますし、結局技術の精度にフィードバックされてしまいます。
あるヨーロッパで活躍した一流選手だった方が日本のJリーグで監督をされ、ヨーロッパに戻る際にこんなことを言って帰ったと記事で読んだことがあります。
『日本人選手は、システムや戦術論に話を多く傾けているが、それ以前にそもそも自分の利き足とは逆のキックをきちんと磨き、身につけた方がいい』
今回の日本代表選手の戦い方もさることながら、技術という部分でも注視してワールドカップを観戦したいと思います。