昨年のブラジルワールドカップでドイツ代表を優勝に導く大きな役割を果たしたビジネス向けアプリケーションを開発・マーケティングする企業の名前です。
ドイツは低迷期を迎えた時期に”育成”の部分で改革を行っていたことを以前このブログでも触れましたが
今回のワールドカップでもSAP社とドイツサッカー連盟が共同開発したシステムで、代表チームが抱える問題点を軽減し、チーム作りの完成度をあげました。
またSAP社と密接な提携をしている、ホッフェンハイムというブンデズリーガのチームは
新興クラブでありながらも、SAP社独自の開発システムによって育成年代U-19のドイツ王者に輝いているそうです。
様々なチーム・個人のプレーを部分的にも記録・解析でき必要なシーンだけを簡単に抽出できるというこのシステムはナショナルチームにおける”情報”、”共通理解”という部分で大きな役割を示しているのではと思います。
僕が流経柏でヘッドコーチをしていた際も、少なからず情報戦という部分では重要なウェートを占めていましたし、トップレベルになればなるほど選手のコンディション(怪我は除く)、パフォーマンスはある程度計算でき、
それをいかにチームバランスに取り入れ、個を活かせるチーム作りにすることができるかが勝敗を大きく左右します。
これは科学をスポーツに取り入れた最先端の話ですが、
もちろんその前提で、選手のパフォーマンスにミスが少なく、基本的な技術(止める・蹴る・見る)がしっかりとこなせる最低限のグループでないと、いくら最新の科学を用いても様々な効果は期待できません。
SAPという企業が推し進めているスポーツ分野の革新。
科学が進歩していくという流れの中で、育成年代でどんな部分を求められ必要になっているかを考えたとき、ジュニア選手の基本的な技術の習得速度も進歩していかないといけないかもしれませんね^^。