2019年01月17日

触れるもの

皆様本年度も宜しくお願い致します。
さて突然ですが、人間の体は食べるもの(体内へ取り込むもの)によって細胞や血液が生成され、体も形成されていきます。
では、人の心はどうなんだろうと改めて考えると、やはりこれも何を心に取り込んでいくかで形成されていく気がします。
サッカーはスポーツであり、現代スポーツは科学的な観点やデータなどで分析され成り立つ部分もありますが、
一方でそれを支える一番の”心”の部分もスポーツをしていくうえで大切な要素となりえます。

人の心が触れるものによって変わる

としたとき、普段平日にうちのクラブの選手コースがトレーニングを行っている場所
流通経済大付属柏高校は
常に日本一を目指すべき集団と個人が切磋琢磨していく場所であり
サッカー部 本田裕一郎監督の魂が最も宿る場所でもあります。

ではその場で練習しているから、その魂に触れているかというと
それは全く違っていて、来ているだけで心には響かない場合もあります。

カテゴリー(小学生と高校生)が違えど、やはりその”個人”が目指すべき場所が同じもの同士でないと心が触れているとは思えません。
それが本当の意味での”環境”だと僕は考えます。
もしも親御さんが、”その環境にとりあえずいれればいいや”という観点を持っていたら大きな間違いで
選手(子ども)本人が、”やってやる”という本気の気持ちがなければ、日本一を目指す集団の環境にいても
それに触れていることにはならないと思います。

人の心は触れるものによって変わる

偶然触れたり、強制的に触れても記憶には残りません。
自分から触れに行くからこそ、その心が変わっていくんだと思います。

元号の変わる年、クラブでは今年もまた新たな試みをスタートさせます。
また僕自身も、3月にはヨーロッパへ渡り
オランダの強豪アヤックス、フェイエノールト、ドルトムント、ベルギーのアンデルデヒト、MKメッヘレンなど
ヨーロッパ各国リーグの強豪チームの育成年代を視察し触れてきます。

2019年、心を一層引き締めて、よい第一歩を踏み出していきます!


posted by fba at 10:56| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月14日

ロストフの14秒

先日NHKで放送された”ロストフの14秒”
ワールドカップでベルギーに負けた日本代表、そこで起こったロスタイムのカウンターを様々な観点から映し出した内容です。
数々の伏線、布石、思惑がちりばめられた内容は見ごたえのある番組でした。
ワールドカップを戦う各国代表のチーム作り。

僕たちにも言えることですが、指導者が行うチーム作りや試合での突発的な判断は、家を建てる大工さんと似ているような気がします。
土台からきちんと計算し、どんな家を作るかのイメージをしながら完成までの日々を逆算し
家づくり(組織作りとチーム作り)を行う。

”どんな家にするか”で、どんな準備やどんな柱が必要かも考慮しますし
強固な家を作るには、強固な柱が必要です。
今ではハイブリッドが要求される仕組み(選手?)も必要かもしれない。
突発的な現場でのアクシデントも、人のせいにしている暇はなく
今ある状況で解決しなくてはならない。
そういう意味では、歴代の代表監督の中でもオシム氏はそれが顕著にみられる気がします。


8人制の少年サッカーはある意味で全員が柱になる力がないといけませんし
そもそもサッカーというスポーツで全員が”柱”になる必要がないと思っている僕は、いまだに8人制は検討の余地があると思っていますが・・・

それでも僕たち指導者は、知識や経験、アクシデントも含めて、一から家づくりを一人で出来てしまう大工のようなスキルが必要だと考えます。
そして、クラブづくりという観点では
大手企業が効率化を行って建築する家ではなく、奇抜で個性が強すぎる家でもなく
長い間、安心して住める(サッカーができる)強く、人間味のあるような家・・・
そんな生きている”家”=クラブを作っていかないといけないですね。
メンテナンスも含めて・・・。

オシムだったら、今の僕のクラブをどうやって作るんだろう。
そんなことを思いながらも・・・、今日も現場頑張ってきます!





posted by fba at 15:37| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月02日

進化と退化

ワールドカップもいよいよラウンド16が繰り広げられています。
予選リーグから、今のナショナルチームのトレンドは何かなぁと
という観点で見ていますが、

守備では、まず速攻を許さない、帰陣するというチームが組織だって勝ち点を確保していました。
(俗に言うブロックという言葉はあまり使いたくありません・・・)
その分、攻守が切り替わった際のコンパクトさは保てず
3ライン(DF・MF・FWの距離を言います)が大きく空いている状況も多くみられました。

逆にいうと攻撃は、縦に早く、カウンターを狙う のがトレンド
ドイツを破ったメキシコ然り、アルゼンチンを破ったフランス然り
見事にカウンターを成立させていました。

相手の攻撃を制限し、攻撃に移る為に進化していたコンパクトフィールドが
縦に速い攻撃を防ぐために、昔のような3ラインが大きく開いたゲーム環境が生まれている。
(あくまでも私見ですが・・・)

退化しているようで、進化している・・・そんな今年のワールドカップのように見えます。

ボールを保持し、パスを中心にビルドアップする攻撃スタイルのチームはなぜか早々と大会から姿を消しました。
(ブラジルはパスとドリブル両方が武器としてあります)

試合を見ている育成年代の子供たちのためにも、個人的にはブラジルが躍進する大会であってほしいと願いますが・・・

今日の日本戦も楽しみに夜更かししたいと思います。






posted by fba at 23:36| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月09日

日本代表選手

ワールドカップがいよいよ開幕します。
近年の日本サッカーでは、ワールドカップに出るのは当たり前になり、ヨーロッパでプレーする選手も多くなりました。
例えばレアルマドリードや、バルセロナ、チェルシーやマンチェスターユナイテッドと戦うような各国欧州リーグのチームに日本人選手が所属し対戦することになっても
特に昔ほど騒がれることなく、活躍したときにのみメディアに流されるくらい、日本サッカーの意識は高くなる一方
現場ベースの技術は本当にレベルが上がっているのか疑問に思うことがあります。

今回選ばれた日本代表選手の何人が
左右両方高いレベルでボールが蹴れるのか
1対1で相手を突破できるのか
シュート技術はどれだけあるのか

日本のトップチームにそんな技術がないのなら、おのずと育成年代にもあるわけがなく
意識も低いという話になります。
ボールの動かし方や、戦い方、システムばかりに論争が始まることが多くありますが
そうじゃない気がします。

クラブの選手でも、例えばボールがきちんと止められない、上手くキックが出来ない(利き足でも)場合、
その選手は相手が同学年でも、相手が低学年でも、また相手が三歳の子供でも、相手が三角コーンでもボールは止まらないし、キックが出来ないわけで。
そこの部分のベースがなければ戦術云々をいくら伝えても頭打ちになりますし、結局技術の精度にフィードバックされてしまいます。

あるヨーロッパで活躍した一流選手だった方が日本のJリーグで監督をされ、ヨーロッパに戻る際にこんなことを言って帰ったと記事で読んだことがあります。

『日本人選手は、システムや戦術論に話を多く傾けているが、それ以前にそもそも自分の利き足とは逆のキックをきちんと磨き、身につけた方がいい』

今回の日本代表選手の戦い方もさることながら、技術という部分でも注視してワールドカップを観戦したいと思います。

posted by fba at 12:15| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月22日

子を持つ親

3歳の子供を持つ親として、ふと、彼の将来を考えることがあります。
優しい子に育ってくれるのか、強く逞しく、ある意味太く(笑)育ってくれるのか、
将来、学校でいじめられたりしやしないか・・・
誰かを守ってあげられるくらいの男になってもらえるか・・・考えることもあります。

成長という意味では、僕自身、これからも彼が望む環境には出来るだけ口を出さず、見守り、サポートし続けるそんなスタンスで居続けたいなと。

今クラブで預かっている選手たちの親御さんも、きっと同じような、
子を持つ親の思いがあるとしたら、今まさに、身の引き締まる思いです。

選手たちのサッカーの成長を促すことが、人間的にも成長できるきっかけになれたら。

そういう意味ではやっぱり、僕自身がもっと学び、選手を見守り、良い環境を与え続けていけたらなと思います。



posted by fba at 22:13| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月03日

幸運

『悪口を言われる人は悪口を言いたくなるほど幸運』

嫉妬や妬みは悪口は、言われてる人より言ってる人のほうが圧倒的に不幸で不運。

自分が幸運な時、運が向いているときは必ず悪口を言われる。
悪口を言われるということは、悪口を言いいたくなるほど幸運。

周りから認められている証拠。

「悪口を言われる人」にある素敵な特徴とは? 瀬戸内寂聴さんの為になる言葉

抜粋でした。

この言葉は、大人子供関係なく、いろいろな立場で通じるものがあるんじゃないかなぁ。
ここ10年、いろいろあったけど(笑)
やっぱり、おかげさまで。
やっぱり、ありがたい。
この言葉しかない!(^^)!

今日から新年度の練習スタートです。

posted by fba at 13:13| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月24日

最近は

なかなかアップできず申し訳ありません。
2月の下旬に、私ごとですが半月板の手術をしました。
昨日やっと松葉杖もとれ、これからリハビリに励んでいく経過です。
さて、この時期は卒業、卒団、卒園と節目になる時期ですね(^^)
私どものクラブも卒団式を先日行いましたが
選手を毎年送り出すたびに
彼らの力になれただろうか
彼らのレベルアップを本当に引き出せただろうか
本当に彼らの成長をサポートできただろうか
と自問自答します。
その時その時で、クラブも僕も『良い環境を与える』部分でベストを尽くしてきているつもりですが
こればっかりは卒団していくみんなの
『これから』が答えなのかもしれません。
僕自身、卒団していく選手たち、卒団して行った選手たちに負けないよう
これからも努力とベストを尽くしていきたいですね。
posted by fba at 14:33| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月16日

2018オーシャンカップ冬季U-12大会結果

2018 オーシャンカップ 冬季大会 U-12
準決勝
古河JFC(茨城県) vs 県南トレセン U-12(茨城県) 2-3
ドラゴンズ柏SC vs 沼南JSC(千葉県)3-1
決勝
県南トレセン U-12 vs ドラゴンズ柏SC 2-2 PK 3-2

優勝 県南トレセン U-12(茨城県)
準優勝 ドラゴンズ柏SC
第3位 古河JFC(茨城県)

たくさんのチームのご参加有難うございました(^^)
posted by fba at 11:47| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月15日

【オーシャンカップ卒業生大会】開催のお知らせ

3月10日(土)〜11日(月)の2日間で開催します。ぜひご参加下さい!
【大会日程】2018年3月10日(土)〜3月11日(日)
【大会概要】
●募集チーム:U-12(8人制大会)12チーム
☆現在確定チームは、ドラゴンズ、リフレsc、ロッサドール、埼玉オースティン、ロプタ富士(静岡)カワハラ(静岡)、原点FC
●大会会場 :波崎オーシャンフィールド(天然芝グランド)
●宿泊先   (株)スポーツランド オーシャンフィールド
         〒 314-0252 茨城県神栖市柳川3889
         TEL 0479-46-1254  FAX 0479-46-4126
●大会参加費:1チーム 20,000円(税別)
●大会規定
(1)予選リーグ戦 試合時間は、15分ハーフ
(2)決勝トーナメント戦20分ハーフ、同点の場合はPK戦を行なう。
(3)リーグ戦は、勝ち点制(勝3・分1・負0)を採用し、勝ち点が同じ場合は得失点差による。
(4)試合中の交代・再出場はともに自由とする。
(5)主審1名(互審)副審2名(当該チームより1名づつ選出・選手でも可)
(6)ユニフォームは出来る限りご用意ください。(上着のみでOK)
(7)雨天決行
●表彰:優勝・準優勝・3位
●申込方法 :申込書をこちらから送付致します。
その他わからない点などお問い合わせは、football-ac@jcom.zaq.ne.jpまで。
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2018年01月09日

グッド・ルーザー(良き敗者)

優勝したチームに素直に拍手を送る
表彰台から目を逸らさず、ぶっちょう面をしない
プロの世界でもあまり見ない、出来そうでなかなかできないことだと思います。

1月8日、ダノンカップ予選終了後、レッズランドから駆けつけるように
全国高校サッカー選手権決勝を埼玉スタジアムまで選手とともに応援に行きました。
延長になるだろうと思われたロスタイムの失点は会場の雰囲気を最高潮にする反面
敗者にとってはこれ以上ないダメージを心に負ったことだと思います。
テレビカメラは勝者を映し出すであろう予測の元、僕の目線は自然と負けた選手たちへ向けました。

彼らがどんな態度で試合を終えるのか。

うなだれる選手もいなかったわけではありません。
でも中心選手の一人は真っ先にセンターサークルに向かい誰よりも早く整列の準備をしました。
キャプテンはほとんどの選手がセンターサークルに足取り重く向かう中、
それでもまだ下を向く選手を起こし、胸を張って前を向くよう腕を取りました。

彼らは毅然とした態度がとれる“グッド・ルーザー”でした。

本田先生の教えをきちんと理解し、それを支えるスタッフ陣の指導の賜物だと思います。

負けた相手の気持ちを慮ることができたら、負けても他者に不快感を与えるような態度はしません。
そんな選手の姿をみたら、誰しもが爽快感を持つだろうし、よりシンパシーを感じます。
最後の舞台の決勝。たぶん誰だって負けたら悔しい。
でも、そこでスポーツマンシップ溢れる態度をできるかどうかで、一流選手かどうか測られるのではないでしょうか。

 最近、子どもの試合などでも、大人が一生懸命になるがあまり、平気で相手に野次を飛ばしたり、応援しているチームに対しても子どもの失敗を責めたり、指導者を無視してグランドへ向けて戦術的な言葉がけをしてしまう大人を多く見かけます。(うちのクラブにはいないとは思いますが)

それでは、スポーツマンシップを育むどころか、自立心や意欲、失敗を恐れない強い気持ちまで削いでしまいます。
僕たち大人は、子どもたちが勝敗を自分の中で消化し、他者の失敗を許す気持ちや、相手の勝利や成功を喜んであげられる包容力を負けず嫌いの状況を育みながら、学ばせないといけません。

それはもしかしたら、勝つこと以上に大切なもの。

子どもは大人の態度を見て学びます。
今は僕も子育て中なので本当に強く思いますが・・・。

勝っても負けても、相手を思いやれる大きな心と強い精神力――。
うちのクラブの選手たちには、良き勝者であり、良き敗者でほしいと願っています。

皆様、本年も宜しくお願い致します。
posted by fba at 15:04| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする