2017年12月31日

確定要素・不確定要素

サッカーというスポーツは丸いボールを足で扱うだけに、不確定要素が多いスポーツだと定義されることもあります。
その不確定要素の中に枠組みという形(コートの広さ・人工芝、天然芝、河川敷、土で行うなど様々なグランド状況など)が加わり、天候、相手、味方、チーム戦術、個人やグループにおけるミスが余計に不確定要素のパーセンテージを上げます。
強豪といわれるチームはこの『不確定要素』をいかに確定要素に変換していくかの作業を綿密に進めていきます。

グランド環境(ホームグランド)
技術的ミス(トレーニング環境)
戦術的ミス(プレーモデルの共有化・共通理解)
フィットネス(体の使い方や栄養面などの体のつくり方)

クラブを強化していくうえで、また現場のチーム作りをしていくうえで
この不確定要素をどれだけなくしていけるかは“勝利”を目指すうえで大切な部分といえます。
不確定要素がなくなることで、選手のメンタリティにも多大な影響を与え
『迷いなく自信を持ってプレーする』ことを可能にもします。

最近は特に、グランド環境がとても大切であり、ミスをいかに無くしていけるかという部分のクラブとしての指導力も改めて見直さなければと感じています。

親御さんや家族、観客、相手チームの父兄や選手、指導者までも感動させ影響を与えられるような試合が出来るよう僕自身はこれからも愚直に、誠実にサッカーに取り組み
『サッカー道』を極めていきたいですね。

今年は僕自身、クラブ全体や各カテゴリーに目を通しながらもいろいろあった1年でした。
そんな中でも温かくサポートし見守って頂いたご父兄の皆様、
スタッフ、adidas japan(株)さん、本田先生、ヨーロッパ視察でアテンド頂いた濱吉さん
オーシャンフィールドさん、初芝スポーツさん
また僕達のクラブに関わる全ての指導者の皆様など、
たくさんの人達に支えられた感謝の1年だと思っております。

これからも感謝の気持ちを忘れず、努力を惜しまず邁進していきます。
皆様良いお年をお迎えください。今年1年本当に有難うございました。
これからもフットボールアカデミー、ドラゴンズ柏SCを応援よろしくお願いいたします。
posted by fba at 20:00| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月07日

サッカークリニック掲載情報

昨日(12月6日)発売のサッカークリニック1月号インフォメーションにて
『ドラゴンズ柏サッカークラブU12 2018年度 新加入選手セレクション』情報
を掲載して頂きました。
皆様よかったら見てみてください。またたくさんの応募お待ちしております!
サッカークリニック様、いつも有難うございます。
今後とも宜しくお願い致します!(^^)!

2018年度 新加入選手セレクション
【新U-12】
受 験 対 象:現小5
実 施 日 時:2017年12月18日
申込締切日:2017年12月15日
【新U-11】
受 験 対 象:現小4
実 施 日 時:2018年1月15 日
申込締切日:2018年1月10 日
【新U-10】
受 験 対 象:現小2 &現小3
実 施 日 時:2018年1月22日
申込締切日:2018年1月17 日

【問い合わせ先】
一般社団法人フットボールアカデミー セレクション係
TEL:04-7167-2250(平日<水曜除く> 13 時〜16 時のみ)
FAX:04-7167-2250
E-mail:football-ac@jcom.zaq.ne.jp
【詳細はこちらへ】
http://football-ac.net

sc 1月号表紙.png

クリニックインフォメーション20181月号.jpg
posted by fba at 12:40| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月21日

先見力

だいぶ寒さが厳しくなってきました。
クラブでは、来月、再来月のセレクションに向けて様々な形でアナウンスさせていただいておりますが、今回はセレクションについて。

僕自身、選手を見る目、先見力が本当にまだまだだなと感じる出来事が以前ありました。
その出来事をきっかけに思ったのは、
選手を見る目は本当に様々だと。そして僕自身の「見る目」はたった一評価でしかないと。
これまでの僕のちっぽけな指導歴の中では、改めて選手を見抜く目の足りなさを痛感させられました。

選手を一つの側面から見て勝手に評価するのではなく、僕の見えない側面の部分も長い時間をかけて見守っていく。
昨年からはそんなスタンスでセレクションを開催しております。

少数精鋭で鍛えることも間違っていないと思います。
ただ、選手は多様性の中でこそ育っていくことも間違っていないと思っています。

少数精鋭で切磋琢磨できればいいですが、レベルは高くても伸び率が著しく見えにくいグループや環境で安心し、向上力を妥協する可能性もあります。
多様性のなかでは、上手い選手、技術的に今は劣っている選手が混在しているなかで
出来る子供ができない子供をカバーし、人間的な成長を促すきっかけを与えるだけではなく、自分よりも技術的に劣っていた選手が飛躍的な成長を見せ、上手いといわれる選手も、その“飛躍的な成長”が刺激になり、向上力を「自分」で気付き、やり始める可能性も期待できます。

いい選手ばかりを集めるだけのセレクションではなく、その根本にある
「このクラブでプレーしたい」という情熱を最大限評価していくこと。
僕自身の先見力のなさから出した答えです。

8人制という人数制限から秋以降11人制に切り替わるジュニア年代。
各学年の適正人数は読めない部分も多々あります。

それでもクラブは、僕自身が選手を変えていくことではなく
選手自身が、「自分」で変わって成長していける環境を、
・・・大切にしていけたらなと思っています。
posted by fba at 15:36| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月01日

5大要素

一段と寒さが増してきましたね。
今日はサッカークリニックさんの取材が事務所で入り、いろいろとお話しさせていただきました。
『トレーニングの工夫』というテーマの来年2月号に掲載される予定です。

さて、今回の取材とは関係ありませんが
サッカーにおける個人のプレーは様々な要素が関わりあいます。

ボールが来る前の視野・判断・決断
相手のプレッシャーレベルを感じながらのファーストタッチの場所・方向
その前提における相手との駆け引きと動き出しのタイミング
体をうまく使い・動かし走る・ボディストップ
チームのプレーモデルに必要な技術の選択、そして精度

今挙げた、5つの要素をボールにかかわる瞬間の3秒程度の間で
試合中繰り返し、狙い、プレーしないといけないのがサッカー。

これは理屈など理論で理解してからでは到底間に合わない複雑な要素や動作を
ボールという不確定要素を絡めながら行うスポーツだといえます。

そしてこの5大要素を成功させるには、普段からの弛まぬ努力と
いろんなものを感じる力や読み取る感性も必要。

”普通”の生活の中では得られない状況が多々あるからこそ
サッカーをプレーし、成功させるには
”普通”じゃない日常が必要であり
その一つがチームトレーニング以外で行う『サッカーに携わる時間』なのだと思います。

努力の基準は自分が決めるものでもなく、他人が決めるものでもない
厳しい言い方かもしれませんが
この5大要素をある程度無理なくプレーできるようになって初めて
サッカーにおける努力
と言えるのではないでしょうか。

そしてその努力の先には
サッカーを、世界のどこにいても心から一生楽しめるスキル
を身につけた未来も待っているんだと思います。



posted by fba at 00:05| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月13日

ダノンネーションズカップ2018

『ダノンネーションズカップ2018 in JAPAN』
4地域で行われる地方大会にU-11カテゴリーが出場決定しました!
【埼玉会場】http://danonecup.jp/2018entry_saitama
バディーSC 、横浜F・マリノスプライマリー 、浦和レッドダイヤモンズジュニア
横河武蔵野フットボールクラブジュニア 、鹿島アントラーズノルテジュニア
YSCC 他
posted by fba at 22:08| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月11日

お知らせ

サッカークリニック2017年11月号(10月6日発売)の特集
「ポゼッション再考」
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ポゼッションを主体にした指導スタイルで、ジョゼップ・グアルディオラが率いた2010年前後のFCバルセロナが見せた圧倒的な強さは、まだ記憶に新しい。
当時、多くの指導者がポゼッションを指導の軸にしていたが、現在、ポゼッションはどのように考えられているのか?
各カテゴリーの指導者に聞いた。
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にて僭越ながら取材掲載していただくことになりました。
ジュニアを立ち上げて5年、『突破』というキーワードが好きなので
俗にいう『ポゼッション』という言葉はある意味真逆ですし、
そんなプレーモデルやチームスタイルは一度も作っていないのに・・・なぜか(笑)

ポゼッションを僕なりに解釈した特集インタビューとトレーニングの紹介になります。

宣伝は少し早いですが、よかったら是非購入して見てください(^^)
posted by fba at 23:08| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月29日

ホッフェンハイム

ご報告が遅くなりました!

まずはヨーロッパというかオーストリアに行ってきた感想ですが・・・
約1週間のホッヘンハイムキャンプとヨーロッパのグランド、クラブハウス視察
期間中は現地日本人指導者、スロベニア代表チーム育成ダイレクターと共にずっーと過ごし、
現代サッカーの最先端をいくチームの準備期を見られたのは良い経験となりました。
ただ、僕的に大事にしたいのは練習方法もさることながら
一流の人と食事を共にしたり、ワールドカップに出るようなヨーロッパナショナルチームの大御所さんとベンチに座ってアイスクリームを一緒に食べたり、
そんな時に、たまたまナーゲルスマン(ホッフェンハイムの監督さん)が車で通ってお互い手を振ったり
一緒にお茶しながらトレーニングのことやサッカーのことを話したり・・・
キャンプやトレーニング、off、そんなサッカーに触れる毎日を一流の空間と”人”と過ごせたこと。
それが何よりの収穫でした。
こればかりは表現しにくいんですが、空気感とか空間に触れるとか、共に時間を過ごすことは
何か自分のキャリアに積み重なるきっかけになる気がします。
そして何より大切にしたいのは、勉強しに行ったことではなく、そこから僕が『何を生み出すか』。

視察の内容や経緯などまた今度サッカークリニックに掲載される予定です。
またお知らせしますね。


posted by fba at 16:15| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月11日

ヨーロッパへ

今週末からヨーロッパへ、久しぶりに単身行ってきます。
この時期は多くの強豪チ−ムがキャンプの為オ−ストリアに訪れていて、その中でも世界的に注目されている、ブンデズリーガのクラブ『ホッフェンハイム』のトレーニングキャンプ視察が目的です。

2016−17シーズンのブンデスリーガは革新が起こり、ホッフェンハイムが躍進を遂げ、以前ブログでも書いた”SAP"を用いてチャンピオンズリーグ出場権を獲得しました。
開幕前は到底ここまでの成績となることは、多くのサッカーファンが予想していなかったことの背景に、まだ気づかない最新のトレンドが隠されているかも(笑)しれません。

育成畑出身の青年監督がシーズン前にどんなトレ−ニング方法でプレーモデルの構築や、チーム作り、コンセプトの落とし込みなど行っているのか・・・普段見れないシーズン前のキャンプで彼とチームがなしえた快挙の理由を探ってきます。

今回はもうひとつ、オーストリアのグランド環境、クラブ環境、地域のスポーツ文化の環境を視察するのも目的です。
しっかり学びアップデ−トして帰って来ます(^^

※16日に出国します。何かある方はそれまでにご連絡をお願いします。
posted by fba at 09:58| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月06日

グッズ販売始めます

クラブ応援グッズ 第一弾販売のお知らせ
【オリジナルマフラータオル】
価格:¥2,000円(税別)デザインはこちら
http://football-ac.net/images/dragons_towelmuffler.jpg

このデザインでは100枚限定販売(予定)
ご予約は本日7月6日(木)より受付、完売次第終了となります。
(お渡しは8月上旬)
クラブOBの皆様もこの機会に是非、ご購入下さい(^^
posted by fba at 17:02| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月01日

RUN

先日何かの記事で『ピリオダイゼーション』の考え方が出ていました。
【ピリオダイゼーションとは?】
スポーツ界における「ピリオダイゼーション」という単語の定義は、簡単に言うと「トレーニングの内容や負荷を時期や期間に応じて変えていくこと」
主にフィジカル面で唱えられるこの考え方をサッカーに応用し、確立させたのが『戦術的ピリオダイゼーション』で
“戦術的ピリオダイゼーション”は、まず大前提として
『フッボールはあくまでもフッボール』であり、
「フッボール=テクニック+戦術+体力+精神力」という形でフッボールを分割して考えず、トレーニング自体も『フッボールはフッボールをトレーニングすることによってのみ上達する』というコンセプトのもとオーガナイズされる・・・いわゆるフットボールに必要な要素はそれぞれが独立して繋がっているのではなく
幾重にも重なりながら単的な要素が組み合わさっている
サッカーだからこそ、攻守の切り替え自体が存在せず全部つながっているものだと・・・これは僕の好きなモウリーニョやヨーロッパの有数なプロ―チームでも取り入れられる理論。
僕も東京で開催されたサッカーのピリオダイゼーションのベーシックを学ぶコースに一日参加し、終了証も頂きました。
だから否定しません。否定しませんが(笑)
単純に何もないランニングはサッカーに意味がないです・・・という考え方。これはどうかと思うんです。

僕も以前まで俗にいう単純な”苦しいだけの走り”はあまり好きな方ではありませんでした。
ただ、情報がたくさん、簡単に入るこの時代に、この考え方だけを鵜吞みにして
『サッカーを学ぶときは単純な走りはしない』のもおかしいと思うんです。
ジュニアの子供たちはいろんな子供がいます。
スピードもある子もいればうまく走れない子もいる。
ようはサッカーをする以前の基本的な運動能力や重心移動、軸のバランスをまだ持てていない子供たちもいます。
そんな子供たちにベースなるものをしっかり与えるのも非常に重要なことで
単純なランニングはそれに非常に適し、かつ体の循環器系にもいい影響を及ぼします。
既に体がしっかりでき、僕の言うフィジカルコーディネーションがある程度確立されている選手たちには適した考え方でも、
まだまだ未熟な、これからサッカーの基本を身に付けて行かないといけない選手たちや
柔軟性や技術はあるけど、もう一歩プレーを伸ばすことが必要な選手たちにはもしかしたら適さない考えでもあるかもしれない。
情報がたくさんある中で、どの部分を、どう捉えていくか。
ヨーロッパの有名な考え方だから正しい・・・ではなく。

現状をどう捉えてアウトプットしていくかが重要なんだと思います。
サッカーという特殊なスポーツで、子供たちが各個人の成功を日々収めていく為には
運動のベースとなるものを学び、練習という名の経験し、習得していくことも
非常に重要なんじゃないかなと思います。


posted by fba at 21:49| フリーボイス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする