是非卒団生にはクラブの代表として活躍を願いたいですね(^^)。
さて、休む間もなく新シーズンの準備はスタートしています。
今日はミスの概念について。
サッカーはミスのスポーツといわれます。
ミスすることが前提のスポーツで、そこから考え方も始まっている。
またミスをミスでなくすなど、サッカーにおけるプレーの切り替えについてはそんな表現で表されることもありますね。このことは以前にも何かの題材でお話したこともあったと思います。
あるJクラブの育成やフロンターレ風間さんのように、ノーミスでプレーを出来るようにすることを目指す。
それもミスという概念に対する考え方の一つです。
サッカーで起こりうるミスは、プレーにおける技術のミスと判断のミスがあり体力的なミスというのはあくまでも判断のミスから生まれるものでもあると僕は思っていて、無駄走りが多ければ、いくら運動量が多くてもその選手に体力があるとは言えません。そこにはいつ走るのかという判断が伴われる。
今回は技術の部分に対してのミスの概念ですが
今まで感覚で出来ていた技術が、ボールの置き所や見るという行為など複数の要素を入れた反復トレーニングを意識して行うことを習慣にさせていくと
そのトレーニングこそが、一時的に”ミス”を起こす要因になる事もあります。
それは今まで見えていなかったものが見え、ワンランク上のステージでプレーするために必要な要素を
体と感覚に染み込ませていく上で、大切な通過点でもあり
適当に行っている技術トレーニングで起こったミスとは現象が同じでも、全くかけ離れた良い意味での”ミス”となります。
選手自身はそのミスを決してマイナスに捉える必要はなく、関わる大人はそこまで見抜いていく目も必要となります。
更に人工芝の上で技術的なプレーを成功させることと
河川敷のような雑草が”予測”を邪魔する中でプレーを成功させることは同じではなく
なかなか容易ではありません。
それでも本当に技術の高い選手は、どんな環境でも関係なく技術を出せ、更にその上のレベルでは劣悪な環境さえも”利用して”技術を出せる。
そこまで行けたら、サッカー選手として崇高な位置付けとなります。
僕たち指導者は、勇気をもってプレーを成功させる為のプロセスを与え続けていくわけですが
同時に選手たちにも、与えられていることをそのままやらされているだけの状態ではなく
自分で技術を”掴んでいく”
それこそがミスの概念を格段に変え、
尚且つ選手自身がどんな場面や場所でも自分のプレーを出していける為に必要な一番重要な部分だと思います。